歯科コラム
2026-03-13
子どもが歯磨きを嫌がるのはなぜ?原因と対策を歯科医師が解説
お子さまが歯磨きを嫌がると、「どうしてこんなに嫌がるのだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
子どもが歯磨きを嫌がる理由はいくつかあり、原因に合わせて対応を変えることが大切です。今回は、歯磨きを嫌がる主な理由についてわかりやすくお伝えします。
子どもが歯磨きを嫌がるのはなぜ?

子どもが歯磨きを嫌がるときは、ただ気分の問題だけでなく、お口の不快さやそのときの状況が関係していることがあります。
まずは、よくある理由を知っておきましょう。
お口の中に違和感があるため
子どもは大人よりも、お口の中を触られることに敏感です。
歯ブラシが歯ぐきやほほの内側に当たるだけでも嫌がることがあります。
とくに歯ブラシの大きさが合っていないと動かしにくく、歯磨きが苦手になりやすいです。
痛い・こわいと感じているため
過去に痛かったり、無理に磨かれたりした経験があると、歯磨きに苦手なイメージを持つことがあります。
一度こわいと感じると、歯ブラシを見るだけで嫌がることもあります。
イヤイヤ期で気分が左右されやすいため
小さなお子さまは気持ちをうまく言葉にできず、少しのことで機嫌が変わることがあります。
とくに2歳~3歳頃にかけておこるイヤイヤ期には「今はしたくない」「自分でやりたい」という気持ちが強くなり、歯磨きを嫌がりやすくなります。
眠い・遊びたいなどタイミングが合わないため
眠いときや遊びに夢中のときは、歯磨きより気になることが目の前にあります。
そのため、声をかけても気持ちを切り替えにくく、歯磨きを嫌がることがあります。
子どもが歯磨きを嫌がるときに、まず見直したいポイント

歯磨きを嫌がるときは、歯ブラシや磨き方、時間帯が合っていないこともあります。
無理に続ける前に、毎日のやり方を見直してみましょう。
歯ブラシや歯磨き粉がお子さまに合っているか確認しましょう
歯ブラシのヘッドが大きすぎたり、毛先がかたすぎたりすると、お口の中で当たりやすくなります。
歯磨き粉も味や香りが強いと苦手に感じることがあるため、やさしい味のものを少ない量から試してみましょう。
力を入れすぎていないか、当て方を見直しましょう
強くこすると、歯ぐきやほほの内側に当たって痛みにつながることがあります。
歯ブラシは小さくやさしく動かし、1本ずつ見るような気持ちで磨くと嫌がりにくくなります。
上の前歯は上唇のすじに当たらないよう注意
上の前歯を磨くときに強く嫌がる場合は、上唇と歯ぐきをつなぐすじに歯ブラシが当たっていることがあります。
前歯だけ嫌がるときは、この部分に触れていないか確認してみましょう。
眠い時間・機嫌が悪い時間を避けるのも大切です
歯磨きは、お子さまの機嫌が安定している時間に行うと進めやすくなります。
毎回寝る直前にこだわらず、夕食後の少し落ち着いた時間に行うのもひとつの方法です。
歯磨きを嫌がりにくくするための対策

歯磨きを嫌がるときは、無理に進めるよりも、受け入れやすい流れを作ることが大切です。
毎日の進め方を少し変えるだけでも、苦手意識がやわらぐことがあります。
まずは自分で持たせてから仕上げ磨きにつなげる
いきなり大人が磨こうとすると、「やらされる」と感じて嫌がることがあります。
まずはお子さま自身に歯ブラシを持たせ、そのあとで「最後に仕上げだけするね」と声をかけると受け入れやすくなります。
年齢に合わせて歯磨きの進め方を変えましょう
1〜3歳ごろは、歯ブラシやお口に触られることに慣れるところから始めましょう。
短い時間でもできたことを重ねることが大切です。歯磨きの絵本や動画を取り入れるのもよいでしょう。
4〜6歳ごろになると、自分で磨こうとする気持ちが育つため、鏡を見ながら一緒に進める方法も合いやすくなります。
終わったあとはしっかり褒めて成功体験につなげましょう
歯磨きのあとに「できたね」「上手だったね」と声をかけると、お子さまは前向きな気持ちを持ちやすくなります。
最後までできなかった日でも、口を開けられたことや歯ブラシを持てたことなど、小さなできたことを見つけて褒めてあげましょう。
仕上げ磨きで嫌がらせないコツ

仕上げ磨きは、姿勢や時間のかけ方で受け入れやすさが変わります。毎日の中で取り入れやすいコツを押さえておきましょう。
仕上げ磨きは子どもの顔が見える姿勢で行いましょう
お子さまの顔やお口の中が見やすい姿勢にすると、歯ブラシが当たりにくくなります。
ひざの上に寝かせるなど、無理なく磨ける姿勢を選びましょう。
上の前歯は指でガードしながらやさしく磨きます
上の前歯は嫌がりやすい場所です。指で上唇をやさしく押さえ、すじに当たらないようにしながら、小さくやさしく磨きましょう。
長く続けず、気になるところから短時間で磨きましょう
長い時間お口を開けたままにすると、疲れて嫌がりやすくなります。
前歯のつけ根や奥歯など、汚れが残りやすいところから手早く磨くと負担を減らしやすくなります。
嫌がる日は全部を完璧に磨こうとしすぎないことも大切です
眠い日や機嫌が悪い日は、いつも通りに進まないこともあります。
そのような日は磨く場所をしぼって短く終えるのもひとつの方法です。毎回完璧を目指すより、歯磨きを続けやすい流れを作ることが大切です。
歯磨きで困ったときに歯科医院へ相談したいケース

ご家庭で工夫をしていても、歯磨きがうまく進まないことはあります。
そのままにすると汚れが残りやすくなり、虫歯や歯ぐきのトラブルにつながることもあるため、気になるときは歯科医院でお口の状態や磨き方を確認しておきましょう。
痛がる・出血する・強く嫌がるとき
歯磨きのたびに痛がったり、歯ぐきから血が出たりする場合は、お口の中に原因があることもあります。
毎回泣いてしまう、口を開けない、歯ブラシを見るだけで嫌がるときも、一度ご相談ください。
虫歯がないか心配なとき
歯磨きを嫌がる日が続くと、きちんと磨けているか心配になる方も多いと思います。
歯に白っぽいところや黒っぽいところがある場合は、虫歯がないか確認しておくと安心です。
受診していただくことで、汚れが残りやすい場所や家での磨き方もわかります。
仕上げ磨きのやり方がこれで合っているか不安なとき
仕上げ磨きは毎日していても、「このやり方でよいのかな」と迷うことがあります。
不安があるときはご相談ください。普段困っていることに合わせて、やりやすい方法をお伝えします。
歯ブラシや歯磨き粉の選び方に迷うとき
子ども向けの歯ブラシや歯磨き粉は種類が多く、迷いやすいものです。
大きさや毛のやわらかさ、味が合っていないと、歯磨きを嫌がることもあります。
お子さまに合うものを一緒に確認していきましょう。
刈谷で小児歯科をお探しの方は「刈谷ステーション歯科」へ

お子さまが歯磨きを嫌がると、ご家庭だけで対応するのが難しいと感じることもあるかと思います。
刈谷ステーション歯科では、お口の状態を見ながら、歯磨きで困りやすいポイントや仕上げ磨きのコツをわかりやすくお伝えしています。
「どこを嫌がっているのかわからない」「この磨き方で合っているか不安」「虫歯になっていないか見てほしい」といったお悩みも、どうぞご相談ください。
お子さまの様子に合わせながら、無理のない形で毎日のケアを続けやすくするお手伝いをいたします。
刈谷で小児歯科をお探しの方は、刈谷ステーション歯科へお越しください。

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